火口のふたりは瀧内公美がいい!感想とネタバレ

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感動やストーリー目的で見たらがっかりするのに対し、お色気目的なら十分にその役割を果たしている官能ドラマ。ヒロインが色っぽいです。50点

火口のふたりのあらすじ

ある日、賢治はいとこの直子の結婚式に出席するために地元の秋田に帰郷する。直子と賢治は血縁関係にありながら、かつて恋人同士だった。

賢治は直子と別れた後、結婚し、子供を持ち、そして離婚していた。直子の結婚相手は自衛官だった。

直子は結婚相手と新しい生活を送るために地元に新居を立てていた。結婚式を間近に控えた彼女は、賢治と会いに行き、雑用の手伝いをさせる。

ところが新居に着くと、二人はつい昔のことを思い出し、体を重ねてしまう。そして直子の旦那が家に帰ってくるまで数日あったため、その間だけの関係と割り切り、賢治と直子は激しい愛欲に溺れていく。

火口のふたりのキャスト

  • 柄本佑
  • 瀧内公美

火口のふたりの感想と評価

「さよなら歌舞伎町」、「海を感じる時」、「幼な子われらに生まれ」などの脚本家として知られる荒井晴彦監督によるエロティックドラマ。同名小説の実写化です。

いとこ同士にして、かつての恋人の男女が久々に再会し、結婚前だというのにお互いのことが好きすぎて、相手を求めずにはいられなくなる、という官能小説風の物語です。

早い話が、元カレ元カノが久々に会ったらまたやりたくなっちゃったっていうストーリーなんですが、捉えようによってはただの安っぽいドラマを、妙に生々しく切ない男女の純愛、あるいは不倫ドラマに昇華させています。

言い換えれば、高級なエロ動画って感じですかね。登場人物の背景をしっかりと描いたうえで、多くのベッドシーンを見せつつ、最後は破滅的、悲劇的に終わっていく、というなんとも日本らしい湿っぽい話になっています。

この映画を退屈と感じるかどうかは、結婚前の人妻と昔のよしみでやってしまう状況を色っぽいと思うかどうかにかかっていると思います。

僕にとっては、「ごちそうさまでした」って言いたくなるほど、十分にエロかったです。

結婚前っていう状況がいいのかなぁ。結婚はするし、それなりに夫のことは好きだけど、でもセックスは別っていう直子の心境がすごいリアルだなぁって思いましたね。

結婚前の旦那からしたらたまったもんじゃないだろうし、社会的にも最低な二人としてレッテルを張られるかもしれないけど、実際のところ直子や賢治みたいに結婚前も結婚後も、冷静に婚外恋愛を割り切れる男女は日本にはたくさんいるでしょうね。

おそらく二人のことを他人事じゃないと思って見てる人もいっぱいいるはずです。

理屈やモラルじゃなく、ただやりたいからやる。いや、やらざるを得ないからやる、という二人を見て、けしからんと怒り出す人がいる一方で、羨ましさすら覚える人も少なくないでしょう。

あれほど体の相性のいい相手を出会えることがどれだけで幸せで、そんな相手と一緒に時間を過ごせることがどれだけ貴重で、はかないかを天災などのストーリーと交えて、上手く表現していたと思います。

災害などで命の危険にさらされたことで、誰と一緒にいるべきか気づく、自分が今一番なにがしたいのかが分かる、というのはあるあるじゃないでしょうか。

二人の親密さを表すためのエピソードもなかなかいいですね。性器が腫れたところをお互いに見せ合ったり、お腹を壊した姿を直子が賢治に見せたり、羞恥心や遠慮といったものを超えた関係であることが分かります。だからこそセックスのときもなんでもできる、というのもあるんでしょう。

そんな関係をよく直子役の瀧内公美が体を張って演じていたと思います。堂々の演技だったし、脱ぎっぷりも見事ですね。

普通にいい体してるし、なにより変に飾っていない自然の色気があります。彼女をキャスティングしたのは大成功だったんじゃないでしょうか。

一方で柄本佑はどうなんでしょうか。女性から見て、柄本佑のベッドシーンは果たしてセクシーなのかどうかというのが疑問に残りました。

あるいはどうせ見るのは男だし、塩顔の俳優でもいいんじゃねえってことで柄本佑が選ばれたんでしょうか。

いずれにしてもかなり男目線のファンタジーだなぁ、という気がしましたね。だって直子の設定やキャラって男にとって都合良すぎません?

結婚前だろうとなんだろうと、いつでもやらしてくれる女。それも向こうから会いに来てくれて、家の中へと導いて、ベッドまで誘ってくるって。「いいなあ、おい」としか思えませんでしたね。

あと二人がいとこ同士である必要があるか、というのも考えどころですね。血がつながっているから、二人の絆が強いっていうのは男女の関係において通じるのかなぁ。

逆に変に近い関係のほうが自分のことをさらけ出せないのが日本の親戚つながりだと思うんだけどなぁ。いとこ同士でやっちゃうっていうのも今の時代では大分稀じゃないですか? います、いとことやったっていう人?

一方で、意外とセリフの中にユーモアが含まれていて、登場人物がちょくちょく面白いこと言いますね。

「賢ちゃん、昨日会ったときすごい臭ったよ。この人全然セックスしてないなあって思った。お線香みたいな臭いがした」

セックスしてない男ってお線香の臭いがするんですか? やだなぁ。